食べ比べ

関西のスーパーで見つけた、関東とは全く違う「せんべい詰合せ」

おせんべいはお好きですか? 私はスーパーマーケットに行くと煎餅売り場は必ず寄るのですが、意外と自分好みの煎餅を見つけるのって難しいものです。それは旅行先でも同じこと。地方のスーパーマーケットの方が煎餅売り場が充実していることもあって、まとめ買いすることもよくあります。

今回私が見つけたのは「お徳用詰合せせんべい」。関東でよく見る煎餅とは全く違います。私はこのタイプの煎餅も大好きですが、関東ではなかなか手に入りにくいので迷わず買うことにしました。

関東地方の煎餅と関西地方の煎餅は違うもの?

日本全国には色々な種類の煎餅があります。岩手県の「南部煎餅」や埼玉県の「草加煎餅」、兵庫県の「炭酸煎餅」や福岡県の「二◯加煎餅(にわかせんぺい)」など、有名な煎餅を挙げてみても色々な種類があります。

関東では、草加煎餅のようにうるち米を原料とした固めでパリッとしたものが一般的です。スーパーマーケットでもうるち米や米を使った煎餅の種類が多く、薄くて丸い煎餅や四角く膨れているもの形に違いはあれど味はそれほど大きく変わりません。その他には「ぬれ煎餅」や「歌舞伎揚げ」なども定番で人気があります。

一方、大阪でも米を使った煎餅は多くみられます。関東の売り場より「瓦煎餅」のような、小麦粉や卵、砂糖を使った甘いものも多いです。関東で人気の「歌舞伎揚げ」と似た「ぼんち揚げ」は、関西では昔からある人気の煎餅です。また「おにぎりせんべい」は三角の形をした、サクッとした柔らかさもある煎餅も人気です。

「せんべい詰め合わせ」には4種類の甘い煎餅が入っています

袋の中には4種類の煎餅が入っています。シンプルな煎餅が2種類、ナッツが入ったものが2種類、合わせて4種類入った詰め合わせです。どれも米でなく、小麦粉や玉子、砂糖を使った甘みのある煎餅です。

丸い形に宝船が描かれた「玉子煎餅」は、まるでクッキーのようなザクッとした食感のある煎餅です。関西地方ではよく売られている「玉子煎餅」は、小判型だったり四角かったり、玉子煎餅に押されてる焼き印もそれぞれ違います。表面の固さや中の柔らかさなど、それぞれ違いもあるので「玉子煎餅」には奥深さがあります。

もう一つシンプルな煎餅が、「たんさん」と煎餅に文字が書かれた炭酸煎餅です。「カルルス」と呼ばれることもあるこの煎餅は、兵庫県にある有馬温泉や城崎温泉の名物でもあります。淡い焼き色の付いた、パリッ、カリッとした軽い食感の煎餅です。

これらは関東のスーパーマーケットでも買えることも多いですが、詰め合わせは珍しいです。

ナッツが入って食べごたえのある煎餅も2種類入った「せんべい詰合せ」

4種類の煎餅のうち、2種類には豆が入っています。型で焼いていない素朴な形をした「鬼フライ」は、関東では見かけたことがありません。中に入っているのは空豆、しっかりとした豆の食感と空豆独特の風味が感じられます。ザクッと生地の食感とコリッとした空豆の味がよく合い、1枚でもボリュームを感じます。

もう1種類はピーナッツが入ったピーナッツせんべい「ピーやん」です。名前もかわいらしい「ぴーやん」は、花の模様が型押しされています。空豆よりもカリッとした歯ざわりで、食感も軽いです。ざくざく食感の生地とピーナッツの香ばしさは手が止まらなくなります。

醤油味の煎餅もおいしいけれど、関西風の小麦粉で作った玉子煎餅も時々無性に食べたくなります。「煎餅詰合せ」の中で、私の一番のお気に入りは「鬼フライ」です。初めて食べたということもあって、ついつい手が伸びてしまいました。ずっしりの「鬼フライ」のあとは、軽い食感の「カルルス」を食べてのローテションが最高です。

今回は4種類入った「せんべい詰合せ」でしたが、まだまだ関西には色々な玉子煎餅があると思うともっと探したくなります。

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ABOUT ME
ひがのあや
東京都品川在住。小学生の2人の子供を育てながら、ファッション・グルメ・トラベル系のWEBライターとして取材・ライティング・リサーチ業務を行う。長いお休みには国内旅行で美味しいモノを食べ歩き、普段は時間があればアンテナショップやデパ地下を巡っている。