東京には「東京3大たい焼き」「たい焼き御三家」と呼ばれるたい焼き屋さんがあります。麻布十番商店街にある「浪花家総本店」、四谷にある「わかば」、そして人形町の「柳家」の3軒です。今回は人形町の「柳家」をご紹介します。 人形町の「柳家」は行列のできる大人気店です 人形町へ行く予定ができたら、必ず寄りたいお店の一つに「柳家」があります。 柳屋は1916年創業の100年以上続く、老舗のたい焼き屋さんです。お店の場所は甘酒横丁にあり、都営浅草線でも東京メトロでも人形町の駅から徒歩数分です。迷うことはありません。 営業時間を調べずに行ったらまだお店は開いていませんでした。 お店の営業は12:30からと遅めなので注意が必要です。 人気店なので、店外に行列ができないように、待っているお客さんは店内に並ぶような仕組みになっています。 外に行列がなくても、パッと見た限り20人以上店内に並んでいました。 一般的に、たい焼きには養殖物と天然物があると例えられています。 屋台などでよく見られる、鉄板の型で一度にたくさんたい焼きを焼いていくのが養殖物です。そして一匹ずつ別々の焼き型で一つずつ焼いていくのが天然物です。 「柳家」のたい焼きは天然物。 店頭で一枚ずつ職人さんが焼いています。そのため皮は薄く、パリッとした食感です。 「柳家」のたい焼き、行列を避けたいなら電話予約がおすすめです 春休みとはいえ、平日。普段だったらわざわざ予約はしないのですが、なんとなく予感がしたので当日に電話してみました。受け取り希望の時間と個数を伝えれば、行列に並ぶことなく受け取ることができます。 持ち帰る用のたい焼きの他に、どうしてもその場で焼きたてのたい焼きを食べたかったので、「持ち帰りとは別にその場で食べる分もお願いします」と伝えておきました。 お店の人に名前を告げると「はい、ちょっと待ってねー」と手早くたい焼きを用意してくれました。まずお持ち帰り用のたい焼きが手渡され、「今焼き立て用意するからね」と一個ずつ紙に入れて渡してもらえました。 焼き立ては当たり前ですが、熱い! パリッとした皮にほっくほくの小豆の食感がたまりません。「たい焼きは頭から?しっぽから?」なんて話をしてみたけど、頭から先に入れられたたい焼きをしっぽからかじる、今回はこれが正解ということにしました。 経木に包まれたお持ち帰り用のたい焼きは、焼き立てとはまた違う味わい 焼き立てのたい焼きは、皮はパリッとしていてサクサクとした食感でした。毎朝炊きあげられる粒あんは、ぴかぴかとしていて小豆の粒を感じるほどにほっくほく。毎日行列ができるのも納得のおいしさでした。 家に帰って包みを開けると、ふわっと温かい紙の香りと経木がします。この香りがまた、たい焼きを食べる前のわくわく感を高めてくれます。 家でたい焼きを温めるのは、意外と難しいもの。我が家ではまず最初にレンジで30秒ほど温めてから、トースターで焼きます。トースターによってはスチーム機能がついているものもありますが、ない場合は霧吹きなどシュッとしてから温め直すといいと思います。 翌日以降に食べる場合は冷凍しておいた方がおいしく食べられます。その場合は、レンジでの時間を3〜4分と長めにして、仕上げにトースターを使うようにしています。 温め直すと、焼き立てのようなあんのほくほく感はなくなりました。でも、ほくほく感の代わりに、生地との一体感が生まれます。生地の内側はしっとり、内側はパリッと感がアップします。 「たい焼き御三家」と称される人形町の老舗「柳家」のたい焼き was last modified: April 20th,…
商店街
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新潟旅行はあれこれ計画してたけれど、午前中は時折激しい雨が降るあいにくのお天気。予定を変更したおかげでちょっと時間に余裕ができたので、「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」で教えてもらった「にいがた人形横町」へ立ち寄ってみました。 古いお店と新しいお店が入り混じる「にいがた人形横町」 「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」があるカミフルこと上古町商店街からも近い「人形横町」は、カミフルとはまた違う雰囲気を持っています。 最近は商店街でもシャッターが閉まってたさみしい雰囲気のところも多く、活気のある商店街とそうでないところの差が激しいです。「人形横町」はお天気の良くない平日だったので、静かながらも生き生きとした空気がありました。 1951(昭和26)年10月に創立した「人形横町」は、ギザギザと赤い模様が入った屋根の下に小さなお店が並んでいます。軒先に大きな鮭が吊されていたり、豆が並んでいたかと思えばおしゃれなアメリカン雑貨のお店やカフェがあったりと、昔ながらの懐かしさを感じるお店と新しさを感じるお店が一緒に並んでいます。 自慢のピーナッツと新潟の懐かしいお菓子が並ぶ「笠原豆店」 「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」で教えてもらったおすすめのお店、「笠原豆店」へ行ってみます。オレンジ色の看板がよく目立ち、店頭には沢山のピーナッツやお菓子が並べられています。 中へ入ると壁にもお菓子がいっぱい並べられていて、わくわくしてしまいます。そして店内には店主のおばちゃんと、座っておしゃべりを楽しむお客さんのおばあちゃんがいます。 どのお菓子も東京では見かけたことのない、初めて見るお菓子ばかりです。どれも新潟ではおなじみのお菓子のようで、案内してくれた友人に聞いていくつか新潟おなじみだと言うお菓子を選びました。「あら、懐かしいのばっかり選んだわねー」とおばちゃんに褒められた「ゆか里」「網代焼」「笠原のカレー豆」の3つ。私が選んだわけじゃないのになぜか得意げに微笑む私。 「ゆか里」は、「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」でも販売されていた「浮き星」の元になっているお菓子です。お湯や水を注いで飲んだり食べたりしてたもので、明治33年創業の「明治屋」さん1軒のみで作られています。 「新野屋」の「網代焼」は、明治36年に考案された誰にでも喜ばれる身近なお菓子です。はじめは小魚を使っていたことから小魚型となり、漁の道具の名前から『網代焼』と命名されました。 今はえび粉を使われ、しょう油だれで仕上げた今でも人気の小型のおせんべいです。 そしてお店の人気商品「笠原のカレー豆」、こちらも「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」で「カレー豆は2種類あって、うちにもある弥彦のものは結構置いてるところもあるけど、笠原のものは笠原にしか置いてないよ」と聞いて絶対購入しようと決めてきたものです。新潟の懐かしい味、東京に帰ってからじっくりと旅のことを思い出しながら味わうのが楽しみです。 笠原豆店を出てからふと気づくと、店の軒先に落花生が干されているのが目に入りました。こんな風に干すんだ!と興味津々で見ていると、わざわざ中からおばちゃんが出てきて「こないだ近くの小学生が掘ったのよ」と説明してくれました。子どもたちはピーナッツがどうやってなるか知らないから、と。私も知りませんでした。 店頭に新潟らしい魚がずらりと並ぶ「にいがた石山」 人形横町を歩いて行くと、まるでタイムスリップしたかのようなお店が目に入りました。今の季節だけという鮭が軒先に何本も吊り下げられていて、店頭には古めかしいレジとそろばんが置いてあります。店頭では干物も作られていて、見ているだけで心ときめく風景です。 吊り下げられている鮭をよく見てみるとぬいぐるみも混じっていたり、店頭に飾られているトートバッグには「NINJO&YOKOCHO」と書かれていたり、遊び心も感じます。 高級海産物を取り扱うお店ですが、私が購入したのは「金時豆」。今回どうしても買って帰りたくて友人に何軒も回ってもらったのに、残念ながら買えなかった「しょうゆ赤飯」。「しょうゆ赤飯」には、小豆ではなく金時豆が入っています。金時豆は東京でも買えることは分かっていましたが、やっぱり新潟で買って帰りたかったのです。 このかわいいトートバッグですが、人形横町でお買い物をして5枚引換券を集めるともらえるそうです。 なんの予習もなくふらりと立ち寄った人形横町ですが、こんなにも素晴らしいお店に出会えるとは思いませんでした。ガイドブックもいいけれど、やっぱりそこで生活している人の情報はいきいきしています。こういうことがあるから旅はやめられません。 にいがた人形横町 人の温かみと優しさを感じた「にいがた人形横町」 was last modified: January 4th, 2018 by…
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老舗とハイセンスな店が揃った上古町商店街、カミフル 新潟市の「カミフル」と呼ばれる上古町商店街は、古町通1〜4番町にあります。新潟の総鎮守、白山神社の表参道でもあり、老舗と新しいハイセンスなお店とが並んでいる話題の商店街です。私たちが伺った火曜日は残念ながら定休日のお店が多く、商店街はとても静かでした。年中無休のスーパーに慣れてしまって、定休日の意識がなかったのが悔やまれます。 いつもは地元の人たちで賑わっているカミフルは、静かだけれども熱気を感じられるとても素敵な商店街でした。整然とした街並み、手描き風のマップなど、お店は閉まっていても商店街のあちらこちらに街を大切にしている空気を感じます。 おしゃれな新潟土産が揃う「ヒッコリースリートラベラーズ」 カミフルの中でもひときわ目を引くおしゃれな店構えの「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」。ヒッコリースリートラベラーズのオーナーである合同会社アレコレの本業はデザイン会社です。もともと酒屋さんだったという木造二階建ての建物をお店としてオープン。自分たちのオリジナルのTシャツや雑貨や地元の他の会社とのコラボ商品などを販売しています。 地方都市「新潟」だからできることを追求しているヒッコリースリートラベラーズ。 そんなお店で見つけたステキなモノを2つ紹介します。 カミフルの週末限定カフェ「マリールゥ」のパンケーキミックス カミフルにほど近い場所にある週末限定のカフェ「マリールゥ」。 「マリールゥのパンケーキミックス」もヒッコリースリートラベラーズで販売されています。「マリールゥのパンケーキミックス」は卵と牛乳を使わずに豆乳とオリーブオイルだけで美味しいパンケーキを作ることができます。 卵と牛乳のアレルギーのあるお子さんでも食べられるとあって口コミで全国的に広がり、最近ではデパートや食料品店でも見かけるようになりました。添加物や香料も使っていない、粉の風味をしっかりと感じるシンプルなパンケーキ。私も以前から商品名は知っていましたが、新潟の小さなカフェから生まれたというのは驚きでした。 きらきら輝く、色とりどりのお菓子「浮き星」 ヒッコリースリートラベラーズの扉を開けるとパッと目に飛び込んでくるのがこのカラフルな「浮き星」です。 一見金平糖かなと思ってしまいますが、実はもち米(あられ)に砂糖蜜をかけたお菓子なのです。 元々は「ゆか里」という名前で新潟のローカルなお菓子でしたが、数年前にヒッコリースリートラベラーズがデザインを刷新。 「浮き星」という名前で売り出したところ、可愛いと評判になりました。メディアでも多く取り上げられて、縮小していた生産も一気にアップして嬉しい悲鳴を上げているそうです。 手のひらサイズのパッケージにレトロな白鳥のラベルがはられています。これは冬になると新潟に訪れる白鳥がモチーフだとか。 淡くかわいらしい色をした「浮き星」はジンジャー、ミント、いちご、抹茶、コーヒー、柚子、mixプレーン、ミルク、浮き星mixと、味の種類も豊富です。店内に用意されていた試食用の「浮き星」をスプーンですくい、手のひらに乗せてから口の中へ入れてみます。カリッとした食感と甘さの後に、香ばしいあられの味がします。 その他にも新潟県燕市にある「ツバメコーヒー」や雪国緑茶、雪国紅茶など、おしゃれでおいしい新潟の味が揃っています。食べ物だけでなくオリジナルデザインの洋服やグッズもおしゃれなものが揃っています。 旅先で観光地を巡るのももちろん楽しいけれど、地元の商店街をぶらぶらしてみるのも新しい発見があって良いものですね。 「hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)」 浮き星(うきほし)3個入り ヒッコリースリートラベラーズ 価格:2,600円 (2017/11/21 16:30時点) 新潟の上古町商店街、通称「カミフル」で見つけたステキなものたち was last…