1999年にオープンした千葉県鴨川市にある総合交流ターミナル「みんなみの里」は、無印良品のコンセプトに沿って「里のMUJIみんなみの里」としてリニューアルオープンしています。 「Café&Meal MUJIみんなみの里」も併設され、平日でも駐車場がいっぱいになるほど人気のスポットです。 都市部と農漁村の交流をめざす「里のMUJIみんなみの里」 旅のルートの決め方は、人によってそれぞれ違うと思います。友人と旅行したら旅行のスタイルが全く違って驚いた、なんて経験をされた方もいるでしょう。 私は地図を読むのが得意ではないので、ガイドブックを見てもいまいち距離感や場所の感覚がつかめません。なので、大体のエリアで行きたいところをピックアップしておいて、行けたら行くというスタイルを取っています。 千葉に旅行すると決まってあれこれ下調べしているときに、「里のMUJIみんなみの里」がリニューアルオープンしたというニュースをたまたま見つけました。 「里のMUJIみんなみの里」は、都市部と農漁村の交流をめざす鴨川市総合交流ターミナル「みんなみの里」をリニューアルしました。 2018年1月にデビューした、東京と房総半島を結ぶJR東日本の自転車&サイクリスト専用トレイン「B.B.BASE」。この「里のMUJIみんなみの里」には「B.B.BASE」のエイドステーションが用意されています。休憩やトイレだけでなく、空気入れや工具も用意されています。 有楽町の無印良品では、入ってすぐの場所に日本各地の見たことのない調味料をはじめとする食材が並んでいます。その無印良品が「里のMUJIみんなみの里」を手掛けると知っては行かないわけにはいきません。 「里のMUJIみんなみの里」では地域の食べ物が盛りだくさん! 駐車場からお店に向かう、わずかな間にも臼や小さな水車などが置いてあるのが目に留まります。こういうのを見るとちょっとテンションが上がるのはなんでしょうね。 大きな袋いっぱいに入ったもみがらや、そのもみがらを炭にしたものも販売されています。 「里のMUJIみんなみの里」の店内はとても広々としていて明るく、開放的な空間が広がっています。道の駅のように近くで採れた野菜なども並べられ、海苔や海藻、それらを使った加工品などがきれいに並べられています。 冷蔵コーナーには旬のびわや、新鮮な卵を使ったスイーツも販売されています。「里のMUJIみんなみの里」には休憩できるテーブルや椅子が用意されているので、こちらで購入して外のテラスで休憩されている方も多かったです。 千葉県内の道の駅でもよく見かける定番の商品もあれば、初めて見るような珍しいものもあり、さすがの無印良品と言いたくなる品ぞろえです。 「Café&Meal MUJI」も併設されており、平日でもお客さんでにぎわっていました。営業時間は09:00~18:00ですが、1月~1月までは17:00閉店となります。 こちらでもレジでMUJIpassportを出せば、MUJIマイルを溜めることができます。 里山トラスト活動の一つ、「大山千枚田」への支援 あまり印象がないかもしれませんが、千葉県は日本でも生産量上位10位に入るほどお米が生産されています。 千葉県内ではコシヒカリやふさこがね、ふさおとめといった品種の米が作られ、特にコシヒカリは千葉県内で約7割の作付け面積を占める主力品種です。 「里のMUJIみんなみの里」の近くに、都内から一番近い棚田として観光客も増えている大山千枚田があります。 棚田は傾斜地にあり、狭い田が多く連なっているのが特徴です。見ている分にはとても美しい棚田ですが、機械が入れない場所も多く、大規模営農が困難な田が多いのが現実です。 また、高齢化よって生産者が減る中で、水田を維持していくことが課題となっています。 2014年から始まった里山トラスト活動の一環で、無印良品は大山千枚田で稲作を続ける生産者を支援しています。 酒用の米ではなく、私たちが普段食べている飯用米を使って、亀田酒造株式会社が2017年に日本酒を醸造しました。 大山千枚田で作られた長狭(ながさ)米、コシヒカリの新米を100%使った「日本酒」は、お米の風味を損なわないよう、濾過も加水せずに原酒のまま瓶詰めしたものです。里山トラストではさまざまな体験イベントも行われています。手づくり味噌・醤油の会イベントや自然酒の会、田植え体験など無印良品のホームページから申し込みができます。 田植え中の棚田もきれいでしたが、また季節によって違う表情を見られると思います。「里のMUJIみんなみの里」へ行ったら、ぜひ「大山千枚田」も訪れてみてください。 「鴨川里山トラスト」…
魚・魚加工品
-
-
旅行中、飲み物を買ったりちょっとしたお土産を買ったりと、便利なだけでなく楽しむこともできるのがスーパーマーケットです。見たことのない看板を見ると、わくわくそわそわしてきます。 今回私が鳥取県で立ち寄ったスーパーマーケットは初めて見る商品がとても多く、地元を感じられる心ときめく楽しい場所でした。 牛乳やヨーグルトコーナーにときめく「東宝ストア」 ローカルスーパーに立ち寄った時は、まずは全体をぐるっと回るように心掛けています。心掛けていますが、ついついちょこちょこ立ち止まってしまいます。 「東宝ストア」でも、ついつい足を止めてしまったのが、牛乳やヨーグルトの置いてある乳製品コーナーです。 鮮度が大切な乳製品はご当地色が出やすいので、酪農が盛んであればあるほど乳製品コーナーが充実しています。 「東宝ストア」も牛乳だけでも驚くほどの品ぞろえです。有名な白バラ牛乳がずらっと並び、白バラコーヒーや白バラフルーツ、白バラ紅茶なども各種サイズが揃っています。 ジャージー牛乳も紙パックの物や瓶詰めのものがあり、東京では目にすることが少ない低脂肪タイプのものも置いてあります。 牛乳だけでなく、ヨーグルトやシュークリーム、ロールケーキなどのスイーツもあります。 鮮魚コーナーには、宍道湖産のしじみや朝どれの白いかも並んでいます。 また「板わかめ」という、A3くらいはある大きなわかめを見つけました。味付、新物、甘口という魅力的な言葉がパッケージに書かれていますが、どんなものなのでしょう。 次のスーパーマーケットで買おうと思っていたのですが、見つけられませんでした。 ローカルスーパーのローカルフードは、やはり「後で」は禁物だというのを痛感しました。 鳥取県の名産品の一つ!品種も豊富な梨売り場「サンアイ」 続いて立ち寄ったのは鳥取県米子市にある「サンアイ」です。 店内に入った瞬間、梨、梨、梨! 贈答用の箱売りのものから、家庭用の2〜4個入りのものまであります。驚くのはその種類の豊富さです。 「二十世紀梨」「なつひめ」「新世紀梨」「涼月」「新甘泉」など、初めて聞くものも多く一体どれを買ったらいいのか分かりません。そう思っていたら、店頭に梨の特徴が書かれたものが置かれていました。 まだここに置いていないものも書かれている…まだまだ梨の世界は奥深いようです。 ここでも乳製品売り場をチェックします。島根県に近づいたせいか、先ほどのスーパーマーケットとは異なる品ぞろえです。 白バラ牛乳よりも安来酪農牛乳やしまねっこの絵が描かれた農協牛乳が目立つ場所に置かれていました。 人気のバラパンをはじめ、かわいいご当地パンに目移りしちゃう「サンアイ」 さらに進んでいくと、パン売り場にたどり着きました。これが普通のパン売り場かと思いきや、見たことのないパンがずらりと並んでいます。 「なんぽうぱん」「長谷川製パン」「せじりのパン」と店名が書かれ、まるで小さなパン屋さんのようです。 「なんぽうぱん」は人気のご当地パンとしても知られている、かわいらしい薔薇の形をした「バラパン」が有名です。 バラパンは白バラパン、抹茶クリームバラパン、コーヒーバラパン、和風バラパンと種類も豊富です。人気のバラパンの他にも、レトロなパッケージがかわいいクリームパンやネオトーストなど魅力的なパンが揃っています。 「長谷川製パン」は、どれも手作り感のある素朴なパンが揃っています。3個入りの「おやつあんパン」や3本入りの「味付きバターパン チョコ」のお値段の安さにびっくりです! 小腹が空いたときに常備しておきたい、素朴なパンの数々です。 「せじりのパン」は火曜・金曜・日曜の入荷だからか、棚がガラガラでした。かろうじて残っていたのが、「しょうゆラスク」と「出雲まんずっ」など数個のみでした。 近所にこんなに心ときめくパンが買えるお店があったらなぁ、と思わずにはいられない魅力的な品ぞろえでした。…
-
タラの白子、北海道では「たち」と言います 子どもの頃から「たち」が大好きです。大根と「たち」の入ったみそ汁があれば、それだけで幸せな気分になれるほど。といっても、何のことかわからないかもしれませんね。「たち」は、主に北海道で使われる言葉で、一般的に言うならタラの白子。クリームがかった白い身と、人体模型の脳のような形が特徴の”あれ”です。 「たち」はタラの白子を指す言葉。タラの種類によっても呼び方は異なっており、スケソウダラの白子なら「スケダチ」、マダラの白子は「マダチ」と言われます。私の周りの北海道人をみると、呼び分けている人は少なく、「タラの白子=たち」という使い方をしている人が多いというのが実感です。 外観はともかく、あの濃厚な味は何にも代えがたいと思ってしまいます。そんな「たち」を使ったかまぼこがあるって知っていますか? 「たちかま」は北海道の家庭の味 「たちかま」は北海道の漁師町で古くから作られてきた家庭の味でした。発祥はわかっていないといいますが、漁師の奥さんが考案したとされています。たちかまに使われるのは「スケソウダラ」と呼ばれるタラ。マダラに比べると安く、その雌の腹にある卵は「たらこ」に加工され、流通します。 一方、雄がもつ白子は日持ちもせず、加工方法はなかったと言います。そんな「たち」を有効活用できないか。そんな思いから生まれたといわれるのが「たちかま」なんです。かつては「たちかま」をさらに乾燥させ、高野豆腐のようにしたものを削って食べていたといいます。 おいしく食べてほしいから「基本は売り切り」 そんな「たちかま」を製造・販売するのは、北海道でもわずか数社。その中でも古くから製造・販売を手掛けているのが、利尻島に本社がある北洋食産です。利尻島は北海道の最北端にある稚内市の西に位置する島で、タラの漁が盛んだった地域でもあります。 北洋食産が「たちかま」の製造・販売を始めたのは今からおよそ半世紀前のこと。今はなき、札幌の老舗百貨店「五番舘」で開かれた物産展での実演販売が始まりだったといいます。実演販売から始めたのは、出来上がる過程が視覚的におもしろいから。その面白さを一言でいうなら、「変化」にあります。 新鮮な「たち」を軽くゆで、塩とでんぷんを練り上げます。最初は液状だったものが、練り上げることにより弾力感のある、つきたてのお餅のような状態に変わるんです。あとはちぎって丸め、軽くゆでるだけ。作り方を聞くと簡単にできそうにも思えますが、やはりコツがあるよう。誰もが作れるものではないと言います。 「たち」のおいしい時期は12月から1月。北洋食産の「たちかま」の製造期間も、たちのおいしい時期のみに限られます。製造期間は12月から翌年1月。販売期間は12月から翌年2月まで。冷凍してしまうと、食感、味が落ちてしまいます。できたときの状態で食べるのが一番おいしいと、北洋食産では、売り切れる量を作ることを基本としています。 食感の妙、1個に使われるたちは約75g 見た目はモッツァレラチーズのよう。白いもち肌で、ころっと丸い形をしています。「たちかま」の最大の特徴といってもいいのが、その食感。かまぼこというイメージで食べると、いい意味で裏切られます。ぷりっというよりも、もっちりとした食感はくせになります。 北洋食産の「たちかま」は1個約50g。ここに約75gの「たち」が使われています。材料にでんぷんは含まれますが、安定剤としてほんのわずか使われているだけで、基本は「たち」と塩のみ。だからこそ、たちの風味を楽しむことができます。 食べ方としておすすめなのは、刺身、みそ汁、鍋、バター焼き。刺身として食べる場合は、しょうゆをつけず、わさびのみで食べるのがおすすめ。「たちかま」自体の塩気で十分おいしくいただけます。人気の食べ方はバター焼き。濃厚な味わいが評判です。 札幌駅なら「どさんこプラザで」買えます 北洋食産の「たちかま」は札幌市内のスーパーのほか、札幌駅の西コンコースにある「どさんこプラザ」、大通りにある百貨店、丸井今井の「きたキッチン」で購入できます。「たち」自体をお土産に買うことは難しいですが、「たちかま」ならお土産に買って帰ることもできます。雪まつりやスキーなどで札幌に来る予定のある方、お土産にいかがですか? 利尻の珍味★たちかま!フワフワ食感で鍋にどうぞ♪北海道利尻町★米田商店 米田商店特製・利尻の珍味「たちかま」 5パックセット 価格:4,500円 (2019/11/20 21:39時点) 感想(20件) 冬に食べたい北海道の珍味、利尻の「たちかま」 was last modified:…
-
時折無性に食べたくなる粕漬け。スーパーマーケットで買ってみても、甘すぎたり思っていた味と違ったり、家族が粕漬けの気分じゃなかったり、など意外とハードルが高い食材です。 そういうときは外でおいしい粕漬けを食べるのが一番。そして、そのついでにお土産を買って帰れるというおまけがあれば、なおよろし。 東京ミッドタウンにある「鈴波」では、一番おいしい状態で粕漬けが食べられる上、お土産も買って帰ることができます。 「鈴波」は名古屋・栄を中心に東京、大阪、千葉にも店舗があります 私が「鈴波」を知ったのは、名古屋に住んでいる知人に連れていってもらったのがきっかけでした。 名古屋グルメというと一番に思い浮かべるのは味噌カツや味噌煮込みうどんなど、赤味噌を使ったもの。その次に小倉トーストやあんかけスパゲティなど、B級グルメのような目先の変わったものといったところでしょうか。 もちろんいわゆる「名古屋グルメ」もおいしいけれど、味噌ではない気分の時もあれば、せっかくの旅行であれこれ食べたいからランチは重すぎないものにしたいということもよくある話。 私が行ったのは新幹線地下街にあるエスカ店でしたが、名古屋エリアだけでも6店舗、中部国際空港(セントレア)店と丹羽郡大口町にある工場直売店も合わせると愛知県内に8店舗あります。 東京にも8店舗、千葉(千葉そごう店)と大阪(高島屋店)にも1店舗ずつあります。 東京で魚介味醂粕漬け「鈴波」をおいしく味わうならミッドタウンへ 名古屋で人気の「鈴波」の味醂粕漬けは東京でも味わうことができます。 日本橋三越本店、銀座三越、伊勢丹新宿店、西武池袋本店、東武百貨店池袋店、大丸東京店とデパートを中心に都内に8店舗あります。 8店舗の中で食事を楽しむことができるのは、東京ミッドタウン六本木店と東京ミッドタウン日比谷店のみ。 ゆったりと食事を楽しめることもあり、一人で訪れた男性から家族連れ、年配の女性のグループなど幅広い世代の方が食事を楽しんでいました。 東京ミッドタウン六本木店と東京ミッドタウン日比谷店では、食事はもちろん魚介味醂粕漬けや守口漬の販売もしています。 おいしい食事を楽しんだ後家族へのお土産も買って帰れますし、お弁当も販売されています。 女性に人気の「鈴波」ランチはメニューが豊富です 今回伺ったのは「鈴波」東京ミッドタウン六本木店。 13時すぎとランチタイムには遅い時間でしたが、数組の行列ができていました。私たちの後ろにもどんどん人が並びます。名古屋だけでなく東京でも人気のお店です。 少しでも並んでいる間にメニューを決めようとしましたが、迷うほど種類が豊富です。 主なメニューは鈴波定食と鈴波御膳なのですが、鈴波定食にはミッドタウン限定の「鮭・いくら親子丼」付きのセットがあったり、鈴波御膳には「湯葉入り玉子蒸し」「さしみ」「若いもとろろ」「まぐろ山かけ」がそれぞれ付いたセットがあります。 メニューが少ないと選ぶのは簡単ですが、食べたいものをあれこれ迷うのも楽しいもの。鈴波のランチメニューは、メインの魚の味醂粕漬けの他に数種類の小鉢が付いています。 いろいろなものを少しずつ食べられるとあって女性に人気なのも納得です。 私が選んだランチメニューは「鈴波御膳」 お食事のメインである魚の味醂粕漬けは日替わりです。私が行った日はさわらでした。 迷いに迷った私が選んだのは、「湯葉入り玉子蒸し」が付いた鈴波御膳。 食事には新潟のコシヒカリ、味醂粕漬けに合うように赤味噌(豆味噌)を配合した赤だし、大和屋の守口漬をはじめとする季節のお漬物、ほどよい甘みの丹波黒豆、ひじきが入った小鉢、そしてグラスに入った梅粕酢が共通しています。 「湯葉入り玉子蒸し」は茶碗蒸しのようなものかと思っていたら、湯葉の入ったあんの中から温泉玉子が出てきます。ほっとする優しい味にわさびがいいアクセントになっています。 お目当てのさわらの味醂粕漬けは、ほわっと柔らかく上品な甘みが口の中に広がっていきます。この焼き魚の口直しに守口漬がよく合うこと! もともと守口漬が大好きというわけでもなかったので余計に驚きました。…
-
「鳥羽マルシェ」は伊勢のお土産スポット&ビュッフェレストラン 市内全域が伊勢志摩国立公園内にあり、風光明媚な景色やレジャー、グルメなどが楽しめる三重県鳥羽市。飼育種類数日本一を誇る「鳥羽水族館」や、島全体が真珠のテーマパークとなっている「ミキモト真珠島」など、外せない観光スポットがたくさんあります。 観光前にまずは腹ごしらえ! という時は、地元の食材が味わえる「鳥羽マルシェ」がおすすめ。「鳥羽マルシェ」は、地域が誇る海産物や農作物の産直市場と、郷土食を中心とした地産地消ビュッフェレストランです。 「鳥羽マルシェ」は駐車場はないので、電車がおすすめ! 農協と漁協がタッグを組んで運営している鳥羽マルシェ。このような形態のお店は全国的に見ても珍しいことだそうです。でもそのおかげで新鮮な野菜と海産物を一緒に手に入れることができるのです。 直売所や道の駅などは車でないと行きづらい所が多いですが、「鳥羽マルシェ」はJR・近鉄の鳥羽駅から徒歩約2分! 電車旅でも気軽に立ち寄ることができます。駐車場はないので、車で訪れる際は近隣駐車場を利用します。すぐ隣にある佐田浜第一駐車場は、1時間まで無料で停められます。 建物の外には自由に入れる足湯もあって、のんびり旅におすすめのスポットです。 「鳥羽マルシェ」のビュッフェレストランは予約がおすすめ! 旅行前、鳥羽水族館近くでランチを食べらるお店を探していたところ、「鳥羽マルシェ」のビュッフェレストランを発見! すぐさま電話予約を入れました。 予約は11:00~11:15までに入店できる場合にのみ可能です。その時間には来られないときや予約人数が上限に達した場合は、直接来店してウェイティングシートに記名します。直売所が開店する10:00以降は、レストランオープン前でもウェイティングシートに記名できます。口コミサイトを見ても人気店のようなので、前もって予約したほうがよさそうです。 到着したのは10:50頃。直売所は買い物客と、レストランの開店を待つ人とでで賑わっていました。 オープン時刻になると予約した方から名前を呼ばれ、会計を済ませたら60分間食べ放題のスタートです。 この日は事前に予約した人と11時までにウェイティングシートに記名した人だけで8割ほど席が埋まっていました。1月下旬の平日でこの程度なので、週末や夏休みなどはもっと混むのでしょう。 「鳥羽マルシェ」では月替わりで季節の料理がいただけます ビュッフェメニューは月替わりで、デザートも含め約25種類ほどあります。 また、プラス料金でオプションメニュー(このときは10食限定加茂牛ハンバーグ)をオーダーすることもできます。 地魚のマヨソース炒めや穴子ご飯などの魚介メニュー、わさび菜のかきあげやふろふき大根などの野菜メニュー、鳥羽市加茂地区で飼育されている加茂牛を使ったカレーやオムレツ、ミートソースとバラエティー豊富な料理が並びます。 メニューからも鳥羽市は食材に恵まれた土地であることがわかります。 お米は鳥羽志摩産特別栽培米コシヒカリの「珠光(たまひかり)」を使用。ピザには三重産小麦を使い、トマトも地元のものを使うなど、地産地消への強いこだわりを感じます。 数あるメニューの中でも、この土地ならではと感じたのがわかめのしゃぶしゃぶです。生わかめを軽くしゃぶしゃぶしたら、もみじおろしとポン酢でいただきます。 香りが良く柔らかいのにシャキシャキ! 乾燥わかめではこうはいきません。 彩りがきれいな「てこね寿司」は赤身の刺身を醤油に漬け込み、寿司飯と一緒に食べる郷土料理です。漁師が仕事の合間に食べていたのが起源なのだとか。 刺身に味がついているので、海鮮ちらしより食べやすく見た目も華やか。家でも真似したくなるメニューです。 また、牡蠣グラタンや穴子飯などボリュームのあるメニューもあるので、食べ盛りの子どもを連れての家族旅行にもちょうどいいですね。 直売所でさばいてもらった伊勢海老を持ち込める!ビュッフェレストラン 1人1皿限りですが、新鮮なお刺身も食べられます。日によって魚の種類が変わるそうで、この日はイナダでした。1皿に5切れなので、海鮮をお目あてに鳥羽を訪れた方にはちょっと物足りないかもしれません。…
-
レストラン編に引き続き、直売所編でも「鳥羽マルシェ」の魅力をお伝えします! レストラン編でも触れましたが、三重県鳥羽市にある「鳥羽マルシェ」は、農協と漁協がタッグを組んで運営しています。そのおかげで新鮮な海産物と農作物どちらも手頃な価格で手に入れられます。 「まあ、食べてみないさ」というコンセプトからも、生産者の方々の地元を誇りに思う気持ちと温かさが伝わってきます。 刺身盛り合わせや伊勢海老も!「鳥羽マルシェ」鮮魚コーナー 海の近くに出かけると、市場やスーパーの鮮魚売場に買わなくてもつい足が向いてしまいます。その地域でしか獲れない魚や地方により異なる名前で呼ばれる魚が並んでいるのを見ると、海のない埼玉育ちの私はテンションが上がります。 「鳥羽マルシェ」には生け簀もあり、魚の他に牡蠣や伊勢海老なども買うことができます。 水産物は原則、鳥羽磯部漁業協同組合管内の漁協市場での買い付けているそうです。漁協市場から直送することで、新鮮かつリーズナブルな価格で販売できるのだとか。 1匹から買えて、さばき代300円でお造りにしてもらうこともできるので、観光客でも利用しやすいですね。 もちろん盛り合わせになったお刺身も売っていますので、いろいろ食べたい方はこちらがおすすめです。 お土産にいかが?「鳥羽マルシェ」には種類豊富な海藻もあります 海藻の種類が多いのも海の近くならでは。 わかめ・あおさといったメジャーなものから、ふのり・あらめなどの名前は聞いたことのあるもの、うしのした(イロロ)などというまったく想像の付かないものまで種類豊富です。 海藻は常温保存可能で日持ちもして軽いので、自宅用のお土産にもぴったりです。 海の幸だけじゃない!「鳥羽マルシェ」には新鮮野菜もたくさんあります 農産物コーナーには、生産者が毎朝オープンまでに出荷した新鮮な野菜が並びます。 野菜目当てで朝イチに来るお客さんも多いようで、人気商品はオープンから1時間も経たないうちに品薄になっていました。 イチゴやかんきつ類などの果物やお米もあり、電車でなく車なら買って帰りたいものばかりです。 お菓子や調味料、農産加工品などお土産にもぴったり お菓子やポン酢、漬物、お弁当などの地元の加工品もたくさん並ぶ中、ひときわ目立っていたのが「きんこ」という干し芋。 生産者が異なるものがなんと10種類もあり、よく見ると細いもの、丸いもの、色の濃いもの薄いものと少しずつ差があります。その中から、丸くて柔らかく、鮮やかな黄金色の「世古さんのきんこ」を買ってみました。 「きんこ」はさつまいも一種「はやと芋」を使った干し芋です。一般的な干し芋は蒸して作りますが、「きんこ」は煮た後に皮をむき、切って天日干しにします。煮てから切るので「にっきり」とも呼ばれます。 普通の干し芋に比べてモチモチ感があり、ねっとりとろけるような食感です。素朴な味ですが噛み締めるほどに甘さが増して、1つでかなりの満足感。体力勝負の海女さんに、おやつにとして愛されてきただけのことはあります。 そのまま食べても優しい甘さでおいしいですが、トースターであぶるとさらに味わいが引き立ちます。柔らかくなって甘さが増し、香ばしさも加わって、もはやスイーツです。 テイクアウトコーナーでも地元ならではの味が楽しめます ビュッフェレストランは時間が合わず利用できないときや、小腹が減ったときなどにうれしいのがテイクアウトコーナーです。 加茂牛コロッケや加茂牛カレー、牡蠣のチャウダー、ウタセエビ唐揚げなどご当地ならではのメニューが楽しめます。 中でもここでしか食べられないのが、サメ春巻き! 第7回Sea級グルメ全国大会で優勝したこともある逸品です。外はパリパリ、中はクリーミーなフレンチ春巻とのことですが、「サメ」「Sea級グルメ」「フレンチ」と気になる要素満載です。 そして見逃せないのが白ごはん200円! お刺身やコロッケと一緒に、おにぎりじゃなく白ごはんが食べたいというユーザーの気持ち、わかってます!…
-
都内で生活していると、大きなショッピングセンターへ行くのはちょっとした遊園地にいくようなわくわく感があります。 人それぞれお気に入りのショッピングセンターがあると思いますが、用事がなくてもなんとなく行かずにはいられない私のお気に入りのショッピングセンターがイオンモール堺北花田店です。 大好きなショッピングセンターに、無印良品が世界初の食の専門売り場をオープンさせたと聞いたら行かないわけにはいきません。3月のオープンから、やっと行くことができました。 「無印良品」イオンモール堺北花田店は車でも電車でもアクセスしやすい イオンモール堺北花田店は大阪メトロ御堂筋線の北花田駅、2号出口すぐの場所にあります。駅直結なので雨の日でも安心ですし、迷う心配もありません。また車の場合でも、立体駐車場も平面駐車場も用意されています。 イオンモール堺北花田店にはリニューアル前も「無印良品」がありました。1階であることは変わりはありませんが、元々は阪急百貨店だった場所に移動しました。 食の専門売り場はもちろん、洋服や文房具、家具や「Cafe&Meal MUJI」がそろった世界最大級の無印良品です。 世界最大級なので、当然ながらとにかく売り場が広い!有楽町の無印良品も広いですが、イオンモール堺北花田店やはりワンフロアということもあり開放感がありゆったりとした雰囲気になっています。 無印良品らしい清廉さにウッディな作りが温かみを感じさせ、性別や年齢を問わなず誰でも受け入れてくれる雰囲気になっています。 イオンモール側から「無印良品」へ入ると、まずは婦人服売り場が目に入ります。その向かいには「Cafe&Meal MUJI」があり、開放感があるので人が吸い込まれるように入っていくのが見えました。もちろん私も吸い込まれました。 「無印良品」イオンモール堺北花田店は精肉、鮮魚、地元野菜もそろう イメージとしては左側が洋服や文房具、家具を取り扱うエリア、右側が食品エリアというのを思い浮かべていただければ分かりやすいのではないでしょうか。 どこにどんなものがあるかが直感的にわかるというのは、買い物する上で意識することはないものの大切なことです。 初めてのお店でも「これはあの辺りかな」とすぐわかるお店もあれば、そうでないお店もありますよね。 探し回りながらあれこれ見るのは楽しいけれど、できたら私はお目当てのものを見つけてからあれこれ見たいのです。 野菜売り場には地元大阪産の野菜が数多く並んでいます。生産者の名前はもちろん、大阪のどの辺りで作られたものなのかも表示されています。 おなじみの野菜からあまり見かけない珍しい野菜まで、野菜売り場だけでもついつい足を止めて眺めてしまう充実ぶりです。 奥へ進んでいくと鮮魚売り場、そしてその奥に精肉売り場があります。 鮮魚売り場は切り身の魚だけでなく、氷がいっぱい入ったショーケースにかつおや穴子などがまるごと並べられています。そのお隣にはホッキ貝やあわびなどの貝類も並んでいます。 精肉売り場も同様で、日本国内の牛肉、豚肉、鶏肉がそろっています。 そして肉売り場には、とんかつやメンチカツ、ピーマンの肉詰めなどデパ地下のようなお総菜売り場が併設されています。 「無印良品」イオンモール堺北花田店は値段も手頃なデパ地下感覚 お惣菜は揚げ物だけでなく、サラダやローストビーフ、焼きそばやお好み焼き、お弁当のラインナップも豊富です。店頭に並んでいる厳選された食材を使っていることもあって、どれも豪華でおいしそうです。 充実しているのは生鮮食品やお惣菜だけではありません。 調味料や食材も、日本各地の厳選された物がそろっているのでコンパクトなスペースなのに一日過ごせてしまいそうです。 ずらっと並んだ、お酢や油、お麩や乾物。派手さがないけどいいものが見事に並んでいるのを見るとわくわくします。 まるでデパ地下のようですが、デパ地下に比べると売り場がコンパクトなので買い物のしやすさを感じます。 お弁当も食材も文房具も衣類も、全部まとめてお会計ができるのは本当に便利です。…
-
毎年我が家は帰省の交通手段に悩みます。車で帰省するか、新幹線で帰省するか、飛行機で帰省するか、どれも一長一短。 ひと通り迷って、結局車を選択することが多いです。やっぱり気軽にルート変更ができ、車でしか行けない地元ならではの場所に立ち寄れるメリットは大きいです。 そんな我が家の定番になりつつあるのが、NEOPASA駿河湾沼津下りにある「ドライバーズ・スポット 天神屋」で静岡おでんを朝食にすることです。 静岡市を中心に20店舗以上、弁当・惣菜を販売する「天神屋」 静岡市に住んでいる人や、仕事で静岡を訪れることがある方にはおなじみの「天神屋」。 お弁当やおむすびを中心に、お総菜なども販売しています。「天神屋」は、路面店だけでなくショッピングセンターや駅ビル、道の駅や高速道路のNEOPASAなどにも店舗があるので、立ち寄りやすいのも魅力です。 冬におすすめなのが、店頭でほかほかを湯気を出している静岡おでんです。「しぞ〜かおでん」と書かれ、おでんの具材もおなじみの大根やこんにゃくといったものから、黒はんぺんなどの珍しいものもあります。 NEOPASA駿河湾沼津下りにある「ドライバーズ・スポット 天神屋」でも、おでんだけでなくお弁当やおむすびも販売されています。静岡おでんと、ご飯・お味噌汁がセットになった静岡おでんセットも販売されています。 「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」に欠かせない、ダシ粉や特製味噌だれもあります 「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」に欠かせないのが、いわしを粉末にしたダシ粉です。天神屋では同じくおでんに欠かせない青のりと混ぜ合わせた特製の「青のりダシ粉」が用意されています。そして甘めの特製味噌だれとからしも用意されています。 ふたの付いた容器も用意されているので、お土産にしたい場合でも安心です。 持ち帰る場合には、合わせて20本以上買えばしっかりとした大型のおでん専用タッパーがもらえます。「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」はしっかりとふたができるので、長距離でも汁がこぼれたりすることなく持ち運ぶことができます。 「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」の具といえば黒はんぺん 「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」を代表する具材と言えば「黒はんぺん」です。鯖や鰯などの青魚を使っているので、白はんぺんよりも黒みがかった色をしています。そしてはんぺんというとふわふわなイメージがありますが、「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」の黒はんぺんはしっかりと身がつまった食べごたえのある食感なのも特徴です。 「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」はオリジナルの富士の白雪もおすすめ そして絶対に食べたいのが、天神屋オリジナルの「富士の白雪」です。白玉のもちもちとした皮の中に、肉団子が入ったもちもちとジューシーさがたまらない一品です。 初めて見た時はまん丸のお餅のようなこれはなんだろうと興味本位だったのですが、今ではこれがないとがっかりしてしまうほど大好きな具材です。タイミングによってはないことも多いので、毎回ドキドキします。 「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」はあっさりした白焼きも人気 そして「白焼き」と呼ばれる具材も「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」ならではの具材です。スケトウダラのすり身を素焼きにしたもので、もっちりとした食感になっています。ほんのりと付いた焦げ目が食欲をそそります。「白焼き」のもっちり感は富士の白雪とはまた違い、歯切れがよくあっさりとしています。例えるなら白はんぺんのような、「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」全体のまとめ役になる優しく味わいです。 駿河湾S.A「しぞ〜かおでん」 駿河湾S.Aに行ったら天神の「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」を 車での帰省は長くつらいものになりがちです。「しぞ〜かおでん(静岡おでん)」のようなサッと食べられて体も温まるおいしいものを食べると、気持ちも体もリラックスできます。ぜひ次回の帰省の楽しみの一つにしてみてはいかがでしょうか。 天神屋 駿河湾S.A「しぞ〜かおでん」で有名な静岡のお弁当屋さん「天神屋」 was last modified: October…
-
漢字を見れば、一目でその旬がわかる。そんな魚の一つがブリ。まさに今が旬の魚の代表格です。今月2日には富山県氷見漁港で「ひみ寒ブリ宣言」も出されるなど、今シーズンの漁も本格化しています。ブリといえば、大晦日やお正月のおせち料理にも欠かせない年取り魚としても知られますが、そんなブリに、異変が起きているって知っていますか? 年取り魚の代表格ブリ、東西で違いも 丸餅か角餅か、白みそ仕立てかすまし汁か。地域差が色濃く表れるお雑煮と同様、おせち料理にも地域差があります。その一つが二の重の主役となる魚の焼物です。東日本では、サケ(もしくは塩鮭)、西日本ではブリ(もしくは塩鰤)が食べられてきました。その境界は、富山県の糸魚川と静岡県の大井川を結ぶフォッサマグナとする説が有力とされています。フォッサマグナ上に位置する長野県や、人の流出入の多い首都圏の東京、埼玉、神奈川については、ブリが主流となるなど、多少の例外はありますが、基本的にはこの東西差は、なお続いています。 そもそも、なぜ祝いの席で、精進ではなく魚を食べるのかということについては、諸説あるようですが、民俗学者の柳田国男はその理由を、禁戒(精進)を終え、自由な祝賀へ移行するための儀式として「まなくい(魚食い)」が必要であったのではないかと推測しています。だからこそ、海のない地域でも、塩鮭や塩鰤という形に加工し、厳しい輸送工程を経ながらも取り入れてきたと考えられています。 縁起のいい出世魚、呼び名はなんと…。 おせち料理には、それぞれ意味が込められています。黒豆は「まめ(健康)に働けるように」。数の子は「子孫繁栄」。ブリに込められた意味は「一家繁栄、立身出世」です。というのも、ブリは成長とともに名を変える出世魚。地域によっても呼び名は異なっており、その数は100種類を超えるとも言われています。関東地域でいえばワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ。富山県ではフクラギ→ガンド→ブリ。ちなみに、ハマチというと、養殖のブリと考えてしまいますが、これも、もともとは地域における呼び名の一つだったもの。日本で初めて鰤の養殖に成功した香川県など、西日本で主に使われていた名です。養殖が本格化し、ハマチの名が全国的に広がったことから天然ブリと区別する形で養殖ブリをハマチと呼ぶようになったと言われています。 温暖化の影響?漁獲量は高水準 東と西で違いのある年取り魚。高級なブリに庶民派の鮭といったイメージもありましたが、ここ数年状況は変わってきているようです。サケは記録的な不漁により価格は高騰傾向にあります。一方、ブリの漁獲量は増えており、サケに比べると価格は安定しています。12月15~16日時点での築地市場における国産ブリの相対取引による卸値は、高値平均で1kgあたり4860円と前年並みの状態が続いています。 ブリは沿岸性の回遊魚で全国の都道府県沿岸で漁獲されます。日本海区水産研究所などが行った2016年度のブリの資源評価によると、2015年のブリ(ブリ類)の漁獲量は12万2千トン。前年は下回ったものの、1952年以降で過去最高水準にあります。高水準を支える大きな要因となっているのが、漁獲量の少なかった北海道や太平洋地区での漁獲量の増加。北海道に限定してみると、2010年頃まで数百から3000トン程度だった漁獲量は2011年以降、7000~1万2000トンにまで増大しています。ブリの漁況は海況と関係するとされます。気候変動により海水温が上昇したことにより、高水温を好むブリの生息域が北上したことが一因として考えられています。 北海道はこれまでブリ文化のなかった地域。それだけに、漁獲量の増加に対応できない部分もありましたが、最近では、ひだか漁業協同組合の「はるたちぶり」、羅臼漁業協同組合の「羅臼 産船上活〆鰤 ぶり」、函館市の戸井漁業 協同組合の「戸井活〆鰤」など、北海道におけるブリのブランド化も進んでいます。 天然VS養殖、栄養価は? ブリを選ぶときには何に気を付ければいいのでしょう?選ぶ際、まず気になるのは天然か養殖かということ。天然ものは漁獲量で価格が変動するため、一概にはいえませんが、近所のスーパーを見ると、やや天然ものが高い程度でいまのところ、大きな差はなさそうです。一目でわかる違いは色。養殖のものは白っぽく、脂分が多く、身はぽてっとしています。対して、天然のぶりは身の赤みは強く、筋肉質でぎゅっとしまっています。食味については、好みによるところが大きいです。味わいを優先するか、トロッとした食感を求めるのかによっても違うといえそうです。 栄養価についても比べてみました。日本食品標準成分表2015年版(七訂)でみると、天然(ぶり成魚皮なし)とはまち(養殖皮なし刺身)では、このような差がありました。あくまでも成分値ということを踏まえてみてください。いずれも100gあたりの成分値です。 エネルギー たんぱく質 脂質 炭水化物 ぶり 257kcal 21.4g 17.6g 0.3g はまち 203kcal 21.0g 12.0g…
-
ローカルスーパーやアンテナショップに行くと、近所のスーパーマーケットには売られていないような珍しい練り物に出会うことがよくあります。冷蔵コーナーに置かれている練り物は強く心が惹かれるけれど、どう食べたら一番おいしいのか分からないものも多いのが現実です。 先日テレビを見ていたら、愛媛のご当地練り物「じゃこ天」を使って炊き込みご飯を作っていました。「じゃこ天」は比較的東京でも手に入りやすいご当地練り物で、これまではフライパンで焼いて食べたことしかありませんでした。その炊き込みご飯があまりにおいしそうで、私も作ってみることにしました。 「じゃこ天」はほたるじゃこなどの小魚が原料です 「じゃこ天」は手のひらに乗るサイズ、約5cm×約10cmほどの長方形をしています。私が購入した「じゃこ天」は、愛媛県のアンテナショップ「香川・愛媛せとうち旬彩館」で購入した田中蒲鉾本店のもので、1袋に5枚入っています。 「じゃこ天」は、ほたるじゃこなどの宇和海近海のそれほど深くないところでとれた小魚から作られています。10cmほどのほたるじゃこを、一尾ずつ丁寧に身に血が残らないよう頭と腹わたを取り除いていきます。血が少しでも残ってしまうとじゃこ天の色がにごってしまうので、丁寧に行われます。 さばいた身をすりつぶし機に入れ、電動式の杵と石臼で練り上げ、その後調味料を入れて仕上げます。約60gほどの身を竹ベラですくって木枠に入れ、均等になるよう押し込んで型成されたものを一枚ずつフライヤーに入れて揚げていきます。 全体の作業を通して、鮮度を保つために氷水に手を入れて冷やしながら作業したり、石臼を氷で冷やしながら作業しています。 「じゃこ天」と「松山あげ」をつかって炊き込みご飯を作ります 炊き込みご飯を作るのに「じゃこ天」ともう一つ欠かせないのが「松山あげ」です。せっかく愛媛の「じゃこ天」を使うのだから、あげも愛媛の「松山あげ」にこだわりたい、まぁ要するに「松山あげ」が便利でおいしいからですが。炊き込みご飯は意外と手間がかかるので、一手間でも省略したいもの。油抜きしなくていい「松山あげ」が最適です。 [penci_recipe] 「じゃこ天」からだしが出ると聞き、だしは一切入れずに作ってみました。「松山あげ」は大判のものを細めに刻んで使いましたが、普通の油あげを油抜きして使うこともできます。具材はごぼうがなければ入れなくてもいいですし、代わりにきのこなどのお好きなものを使ってください。 ほかほかの炊き込みご飯は、部屋中にいい香りが広がって幸せな気分になります。「今日ご飯なに?」ってわくわくした顔の子どもたちに答えるようにこちらも笑顔になります。食べられはするものの「じゃこ天」には時たま大きな骨が入っていることがあります。 娘は魚があまり好きではないので、「じゃこ天」も嫌がるかなと思いながらこっそり見ていると、全く気づいていない様子でおいしそうに食べています。魚の味もしっかりと感じるのに、魚が得意ではない子どもでもおいしく食べることができます。 「おかわり!」の声が続いて、「じゃこ天」の炊き込みご飯はあっという間になくなってしまいました。「じゃこ天」さえあれば簡単に作れるので、我が家の炊き込みご飯の定番になりそうです。 田中蒲鉾本店じゃこ天」 (株)田中蒲鉾本店 手押じゃこ天10枚入箱入り 価格:2,052円 (2020/5/13 09:35時点) 感想(8件)