地元でもないし、特に友人がいるとかでもないけれど、なんだかよく行く街はありませんか? 私にとっては群馬県高崎市がそんな場所。少し時間ができたり買い物ついでにドライブでも、となったら出かけてしまう街です。 そこで毎回必ず立ち寄り、その場で食べておみやげにも買って帰るのが角田(つのだ)製菓の酒まんじゅう。できたてのほかほかと温かい酒まんじゅうを食べると「高崎に来てよかったー」と心から思います。 旅に出た時は、地元の酒まんじゅうを見つけて食べるのがなんとなくできた我が家のルール。わざわざ旅のルートを変更して出向いても、期待していた酒まんじゅうではなかったりすることも少なくありません。そのたびに話題に上がるのが角田製菓の酒まんじゅう。毎回必ず買って帰りたいと思わせてくれる、我が家のテッパン酒まんじゅうです。 160年以上愛された糀を受け継ぐ角田製菓の酒まんじゅう 1984(昭和59)年創業の角田製菓では、厳選した水、米、小麦、糀を使った酒まんじゅうのみを販売しています。 角田製菓の酒まんじゅうに使用されている水は、多くの一流料理人が使用し、有害物質を100%除去しながらも水のミネラルやうま味成分を残した浄水です。「糀の発酵には鉄分の少ない水道水が適している」という理由から、この特別な浄水を使っているのだそうです。 酒まんじゅうに使われている米は、長野県産の契約農家で受注生産された一等米。長野県産の米は一等米の比率が全国1、2位を競うほど高く、市場には一切出荷されない自家消費と直売用にしか栽培されない希少な米が使われています。 全国有数の小麦の産地である群馬県。小麦粉を使った「おっきりこみ」「焼きまんじゅう」「水沢うどん」などの郷土食は今でも親しまれ、小麦は群馬県の食文化に根付いています。品種改良も盛んに行われ、量だけでなく高品質な小麦がとれることでも知られています。 そして角田製菓の酒まんじゅうに使われている糀は、1832年(天保3年)から164年間に渡って地元民から愛され、1996(平成8)年に閉店した群馬県前橋市の銘店「元祖片原饅頭」と同じ糀を使用しています。創業時に試行錯誤の研究と試作の末、酒まんじゅうに最も適している味わいと香りの良い糀を見つけ出したのだとか。創業時から継ぎ足しながら同じ麹菌を使い続けてきた酒種に、もろみ作りで混ぜ合わせた水、米、糀を混ぜ入れて発酵させていきます。こうして酒種に継ぎ足し続けることで、深い味わいと香りの安定した酒まんじゅうができあがるのです。 高崎市に2店舗ある酒まんじゅう専門店角田製菓 角田製菓は酒まんじゅう専門店だけあって、売られているお菓子は酒まんじゅうのみ。お菓子ではありませんが、酒まんじゅうと同じ糀で作られた甘酒が販売されていることもあります。 角田製菓の高崎本店は、関越自動車道高崎ICより車で4分の場所にあります。JR両毛線の新前橋駅から約3km程度の位置になります。 営業日は年中無休ですが、12/31は休業日となっています。営業時間は9:00〜17:00ですが、商品が売り切れ次第終了となります。また、1/1〜1/3は9:00〜15:00までと営業時間が短縮となりますので、お正月に行かれる方は店舗に確認してから行くことをおすすめします。 もう1店舗は角田製菓高崎インター店。こちらも関越自動車道高崎ICから近く、本店とは関越自動車道を挟んだ反対側に位置しています。高崎インター店は12/31と1/1が休業日となっています。営業時間は9:00〜17:00で、商品が売り切れ次第終了となります。1/2〜1/3は9:00〜15:00までの営業ですが、こちらも立ち寄る前にご確認ください。どちらの店舗も高崎ICから高速に乗る前に立ち寄れる便利な場所にあります。 角田製菓の店舗は、酒まんじゅう屋さんとは思えないすっきりとスタイリッシュな外観です。車で行く際は、和菓子屋さんのような外観を探していると見逃しそうになるのでご注意ください。 店内に入ると、酒まんじゅうのいい香りが出迎えてくれます。6個入り、10個入り、15個入り、20個入り、25個入り、30個入り、60個入りの箱のサンプルが置かれたショーケースがあります店頭には一切酒まんじゅうは並んでいません。最初は「もう売り切れてしまったのかな」とちょっと驚きました。 もちろんバラ売りでの販売もしていて「○個はおみやげ用で、○個はすぐに食べます」などと言った細かい要望にも応えてもらえます。注文を受けてから温かいものを包んでくれるので、少しだけ待ち時間はありますが買ってすぐに食べる酒まんじゅうは格別。「これ少しだけ潰れちゃってるからサービスです」なんて、おまけしてもらったことも。 角田製菓では現金払いだけでなく、VISA、Master、AMEXなどのクレジットカードやSuicaなどの交通系ICカード、PayPayやLINEPay、auPAYでもお支払いができます。Go Toトラベル地域共通クーポン(紙・電子クーポン)も使えます。旅行の最後に現金が少なくなってしまっても、角田製菓の酒まんじゅうをおみやげに買って帰れます。 上品なこしあんが入った平らな酒まんじゅう 角田製菓の酒まんじゅうは、まん丸のおまんじゅう形ではなく、手のひらサイズの平べったい形をしています。軽く包まれたビニールを外すと、ほわっと酒まんじゅう独特の香りがしっかりと感じられます。 酒まんじゅうの中はこしあんで、ほどよくサラッとした甘さ。生地はもっちりとしていながらも歯切れが良く、あっという間にペロリと食べ終わってしまい、つい2個目に手が伸びてしまいます。 我が家ではいつもその場で食べる分と多めのおみやげ分を買うことにしています。今回は合わせて20個を購入、翌日までに食べきれなかった分は冷凍することにしています。 酒まんじゅうをおいしく温めなおして食べるには? 角田製菓の酒まんじゅうは添加物を使用していないので、翌日には少し固くなってしまいます。おすすめの温めなおし方は、お湯が沸いた状態の蒸し器で15〜20分蒸すこと。できたてに一番近い状態になります。 一番手軽で私もよくやるのが、水にさっとくぐらせた酒まんじゅうをラップで包み、レンジで温める方法です。翌日の酒まんじゅうなら20秒程度、冷凍したものなら1分程度でもちもち食感がよみがえります。お使いのレンジによって時間は調整してみてください。 温めなおし方が書かれたしおりには、フライパンやトースターで表面がきつね色になるまで酒まんじゅうを焼く方法も紹介されています。角田製菓のInstagramではクリームチーズを添えてみたり、焼いて醤油をたらしてみたりと新しい食べ方を見つけることができます。 酒まんじゅうの賞味期限は? 角田製菓の酒まんじゅうの消費期限はわずか1日。翌日でも少し固さを感じるので翌日食べる分まで残して、あとはすぐに冷凍してしまうことをおすすめします。 冷凍した酒まんじゅうは、約1ヶ月保存できます。我が家では20個買っても1週間ほどで食べきってしまいましたが、冷凍庫に角田製菓の酒まんじゅうがあると思うだけでちょっと幸せな気持ちになれるものです。…
スイーツ・和菓子
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近所で催事が行われるたびに買いに行っていた「やみつきしみかりせん」。 好きすぎて催事の期間中に何度も買いに行ったり、多めに買ってお友だちに配ることもありました。 「次は3月に催事やるからね」と店員さんに教えてもらったのが去年の12月。このご時世で催事がなくなり少しがっかりもしましたが、オンラインショップでお取り寄せして楽しんでいます。 そのオンラインショップがリニューアルグランドオープン! いつもは季節ごとに入れ替わりで販売している「やみつきしみかりせん」の7種類の味を、一度にお届けしてくれる夢のようなセットが販売されました。 「やみつきしみかりせん」を製造する煎餅工房さがえ屋 以前、「庄内地方寄り道グルメ旅2」でもご紹介した、山形県寒河江市(さがえし)に本店がある煎餅工房さがえ屋。私が「やみつきしみかりせん」を知ったきっかけもこちらの記事でした。 煎餅工房さがえ屋の前身である有限会社寒河江屋が設立され、通信販売が開始されたのは1987年。関西ではおなじみの「ぼんち揚」を製造するぼんち株式会社より設立され、1990年には直営店舗「煎餅工房さがえ屋」が開店しました。 「おせんべい・おかきで四季を楽しんで頂きたい」という思いから、煎餅工房さがえ屋ではそれぞれの季節にあったおせんべいやおかきを提案しています。 煎餅工房さがえ屋の人気商品「やみつきしみかりせん」を見ても、通年販売されているのは醤油味の「やみつきしみかりせん」のみ。季節によって七味唐辛子味やゆず、和山椒などが期間限定で販売されています。 「やみつきしみかりせん」はどこで買えるの? 煎餅工房さがえ屋は、山形市の北西に隣接する山形県寒河江市に本店があり、エスパル山形店(山形駅)、山形市内にある山形南店、エスパル仙台店(仙台駅)と合わせて4店舗の直営店舗があります。 直営店舗以外にも取り扱い店舗があります。本店のある寒河江市にさらに2店舗、山形市内に3店舗、米沢市など山形県内に13店舗で「煎餅工房さがえ屋」の商品を購入することができます。宮城県では地元の百貨店「藤崎」を中心に8店舗でお取り扱いがあります。 また、山形県や宮城県以外でも「やみつきしみかりせん」のみではありますが、取り扱いのある店舗があります。東京では銀座にある山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」や日本橋高島屋 S.C.、阪急百貨店大井食品館、東京駅や上野駅、秋葉原駅にある地産品ショップ「のもの」など都内13店舗で販売しています。 神奈川県では横浜市のモザイクモール港北 都筑阪急やルミネ横浜やアトレ川崎にある有隣堂など5店舗で、千葉県では柏高島屋で販売しています。 兵庫県では川西阪急、三田阪急、宝塚阪急、西宮阪急の4店舗、福岡店では博多阪急で販売しています。 私は「おいしい山形プラザ」に買いに行ったことがあるのですが、人気商品なので品切のことも多く買えたことがありません。催事は今のところまだ予定されていないので、確実に手に入れたい方はオンラインショップでの購入をおすすめします。 「やみつきしみかりせん」はどんなおせんべい? 「やみつきしみかりせん」は、「濡れせんべいの一歩上をいく煎餅を作りたい」という職人の想いがカタチにしたおせんべいです。ぬれ煎餅の深い味わいと今までにない歯ごたえをあわせ持った新しい食感のおせんべいで、カリッとした食感と甘じょっぱいたれがくせになります。 「やみつきしみかりせん」は1枚のおせんべいを割ったような、ちょっと変わった形。かなり固いので、食べやすいサイズにしているのかと思っていたのですが、焼きたてあつあつの大判煎餅をあえて割り、うまみの強い本醸造特級醤油で作った独自のしみせんだれをたっぷりとしみ込ませているとのこと。 その後、時間をかけて低温でじっくりと乾燥させることで醤油の風味が引き立ち、あのカリッカリのおせんべいに仕上げているのだそうです。 今の季節は海老味から七味唐辛子味に変わったところ。これから冬になると毎年人気のゆず味が登場します。春には和山椒、夏には海苔が販売されます。 「夢のやみつきしみかりせん7種 10袋セット」 「やみつきしみかりせん」にすっかりハマってしまった私に、「煎餅工房さがえ屋」から1通のメールが送られてきたのは8月の終わりのこと。9月1日にさがえ屋ネット店がリニューアル・グランドオープンということでオープン記念企画のお知らせでしたが、その内容が「夢のやみつきしみかりせん7種 10袋セット」を1000セット限定で予約販売するというもの。 醤油、和山椒、海苔、海老は各1袋、七味唐辛子、柚子、胡麻、は各2袋の合計7種 10袋。まさにしみかりせんオールスターズ! いつもは一度に買えないしみかりせんが勢ぞろいした夢のようなセットです。 ネット店だけの限定なので、買い逃さないよう9/1の朝一番に購入。その後、予定通り9/11に発送と連絡が来て翌日「夢のやみつきしみかりせん7種…
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毎日なにげなく眺めているテレビやSNS。気になるお店や商品に興味を持っても、実際に買いに行けることの方が少ないのではないでしょうか。「今度○○に行ったら寄ってみよう」と思っても、毎日多くの情報にさらされているとそのまま忘れてしまうことも多いものです。 そのまま記憶の奥に入れっぱなしになってしまうものもあれば、何かのきっかけで思い出すものもあります。初めて見たときはその素朴な雰囲気にひかれ、でも買いに行くには余りに遠くてあきらめたスイーツ。それが数年後、たまたま旅行の途中にお店の前を通ったことで記憶がよみがえりました。 群馬県北部・水上温泉の近くにある菓子工房「大とろ牛乳」では、アイスのようなシェイクのようなスイーツが食べられると聞いて行ってきました。 「大とろ牛乳」ってどんなスイーツ? 「大とろ牛乳」は「大とろ牛乳」という名前の牛乳を使ったスイーツ……かと思いきや、そうではありません。「大とろ牛乳」というのが店名でもありスイーツの名前でもあります。 低温で長時間殺菌した群馬県産の牛乳をたっぷり使った、新食感なのにどこか懐かしさを感じるスイーツで、店内には「ヒルナンデス ご当地グルメグランプリ第1位」と書かれたプレートが飾られています。 一般的な牛乳は高温で短時間殺菌していますが、低温で長時間殺菌した牛乳はうまみも栄養素も逃しません。スーパーなどでも低温殺菌牛乳は販売されていますが、いつも飲んでいる200円前後の牛乳とは全く違うやさしい味わいを楽しめます。 「大とろ牛乳」はヨーグルトやアイスのようにも見えますが、牛乳とコラーゲンの少し凍ったスイーツなのだとか。タピオカに付いてくるような極太ストローと細長いスプーンが付いてくることから、飲めるくらいにやわらかいのかなと想像できます。 「大とろ牛乳」は食感を楽しめるよう一番いいタイミングで渡してもらえます。購入後はすぐに食べるのがおすすめで、シェイクなどと同じように冷凍保存などはできません。 店内には「大とろ牛乳」の自動販売機も置かれています。1個350円で販売されていて、店頭で購入するものとは違った食感を楽しめるそうです。保冷剤の販売もしていますので、おみやげにすることもできます。店頭の商品が完売してしまった後や定休日でも、自動販売機なら「大とろ牛乳」を購入することができます。(2020年10月現在) 「大とろ牛乳」のアクセスと駐車場は? 「大とろ牛乳」があるのは群馬県利根郡みなかみ町。みなかみ町は有名な水上温泉があることで知られ、利根川の渓流沿いの崖にホテルや旅館などの宿泊施設が建ち並んでいます。箱根や熱海とは全く違う、歴史を感じさせる趣のある温泉街の情緒を感じられます。 「大とろ牛乳」があるのは関越自動車道の水上ICから車で約1分の場所。国道291号線沿いにある小さなお店です。見逃してしまいそうなお店ですが、国道沿いにお店はそう多くはなく、土日や祝日ともなれば「大とろ牛乳」の周辺に車や人が集まっているのですぐに分かります。国道291号はみなかみ周辺を観光するなら必ず通る場所ということもあり、行列に誘われて訪れる方も増えています。 「大とろ牛乳」の店舗の前に駐車場はありますが、2台ほどしか停められません。道路を挟んだお店の反対側に広い駐車場がありますので、よほど混雑していない限りは車が停められないということはありません。 今年で10周年を迎えた「大とろ牛乳」は、みなかみ町の名物スイーツとしても知られガイドブックにも掲載されています。また、テレビなどのメディアで紹介されることも多く家族連れや女性グループ、カップルなど若い世代を中心に高い人気のスイーツです。 「大とろ牛乳」のメニューは? 「大とろ牛乳」のメニューは季節によって多少変更があります。 ・大とろ牛乳 500円 ・大人の珈琲ゼリー(エチオピア産イルガチェフェ使用) 650円 ・はりこみ刑事(あんこ+ラスク) 650円 ・ハニーナッツ 650円 ・生チョコのクラッシュ 650円 こちらは定番商品のようで、春には地元産のいちごを使った「ごろごろいちご」や、秋には地元産のりんごを使った「シャキシャキりんご」も登場します。地元産の旬のフルーツを使ったメニュー、例えばシャインマスカットやいちじく、さくらんぼやブルーベリーなど、数量限定で販売されます。 「大とろ牛乳」のInstagramには、旬のフルーツを使ったメニューがアップされています。数量限定のメニューも多いので、みなかみ方面へ行くと決まったらぜひInstagramもチェックしてみてください。 いよいよ「大とろ牛乳」を実食! バニラなどの香料は一切使用していないのに、ほんのり甘い香りのする「大とろ牛乳」。濃厚な牛乳の風味とシャリッと心地よい口あたり。それでいて後味はさっぱり。 「大とろ牛乳」をカウンターで受け取り、食べはじめるまでは「どんな味だろう」とわくわく。食べはじめると「濃厚なのにしつこくない!? 不思議!」と驚き、その独特の味わいを確認しているうちにあっという間に完食してしまいます。 今回注文したのは「はりこみ刑事」「香りの抹茶ゼリー」「大人の珈琲ゼリー」の3つ。一番左の「はりこみ刑事」は、「大とろ牛乳」の上につぶあんとバゲットのラスクが乗っています。ラスクは甘みなどはつけられておらず、つぶあんも甘さ控え目。「大とろ牛乳」のやさしい甘みにつぶあんの小豆の甘みがよく合います。ラスクはほろっと崩れるタイプではなく、ゴリッとハードな食感を楽しめます。 「香りの抹茶ゼリー」は、「大とろ牛乳」の上にほどよい大きさの抹茶ゼリーが乗せられ、さらに抹茶もトッピング。しっかりと抹茶の風味も感じられ、さっぱりとした「大とろ牛乳」とよく合います。…
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東京駅構内にある「グランスタ東京」は、日本各地の有名な駅弁が売られていたり、行列のできるスイーツが売られていたりと都内に住んでいる私でもうきうきわくわくさせてくれる場所。 改札内にあるので乗り換えのついでに立ち寄れるので、つい乗ろうと思っていた電車を遅らせてまでお買い物を楽しんでしまうこともよくあります。 2020年8月にグランドオープンした「グランスタ東京」。ここで毎日行列ができているのが、仙台銘菓として知られる「萩の月」でおなじみの菓匠三全です。ここでしか買えない「萩の月」の姉妹品「萩の調 (しらべ)煌(こう)」を買いに行ってきました。 グランスタ東京にオープンした菓匠三全 今年は春休みやG.W.、夏休みさえもなかなか遠くに旅行にもいけず全国各地のおいしいものをお取り寄せした方も多いのではないでしょうか。私も家にいながらあちこちのお取り寄せを楽しみました。 その中の一つに、大好きな菓匠三全の「萩の月」もありました。「萩の月」は、2020年8月8日付の日本経済新聞『読者が選ぶベスト銘菓土産』で全国第1位に選ばれました。「萩の咲き乱れる宮城野の空にぽっかり浮かぶ名月をかたどった」という仙台銘菓「萩の月」は、ふんわりとした生地の中にやさしいカスタードクリームが入っています。似たようなお菓子は数あれど、「萩の月」は「萩の月」にしかない独特の味わいが魅力です。 菓匠三全の店舗は宮城県仙台地区を中心に展開されていて、東京に一番近いのは福島県福島市にあるエスパル福島店です。そのため東京ではなかなか手に入りにくく、菓匠三全が品川駅構内など都内で催事で出店する時にはよく買いに行っていました。 その菓匠三全が、東京駅構内にあるグランスタ東京に出店です。場所は東京駅の1階、丸の内中央口と八重洲中央口を結ぶ中央通路沿いの、やや丸の内中央口寄りにあります。 一度、日曜日の午後に訪れたときは商品が一つも残っておらず完売していて購入できませんでした。平日の午前中に改めてグランスタ東京を再び訪れました。中央通路のエスカレーター付近に行列ができていて、店員さんが列の最後尾に案内してくれました。行列といっても、ソーシャルディスタンスを保って並んでいるので列の長さに比べて待ち時間は少なく感じます。 営業時間は月~土・祝日は8:00 〜 22:00、日・連休最終日の祝日は8:00 〜 21:00です。支払い方法は現金 、クレジットカードの他に Suicaも使えます。 グランスタ東京の菓匠三全限定「萩の調 煌」 列に並ぶと、グランスタ東京の菓匠三全で取り扱っている商品が載った紙を渡してもらえます。並んでいる間に商品をゆっくりと選ぶことができます。 ・「萩の調 煌」4個入り 800円 ・「萩の調 煌」6個入り 1,200円 ・「萩の調 煌」12個入り 2,400円 そして「萩の月」3個と「萩の調 煌」6個の合わせて9個入りの詰め合わせが1,200円で販売されています。こちらは数量限定、期間限定の販売となっています。 「萩の月」だけの販売はありませんので、「萩の月」と「萩の調 煌」を食べ比べてみたいという方にはこちらのセットがおすすめです。上品な水色の包み紙は贈り物にもぴったりです。…
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旅にかかせないお土産探し。 ちょこちょこお店に寄るのも楽しいけれど、しっかりとお買い物するお店にも立ち寄りたいものです。 「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」はその名の通り、千葉駅の構内にあるお店。 電車の乗り換えのすき間時間にも。 電車の時間に左右されずのんびりと。 千葉県内の有名どころのおみやげから、千葉県民が愛するローカルグルメまで揃います。 「房の駅」は千葉駅だけでなく四街道や成田にも店舗あり 「房の駅」は市原市に2店舗、千葉市に3店舗、四街道市や成田市に店舗があります。 よくある郊外型のお土産店かと思いきや、船橋市の「ららぽーと」や市川市の「ニッケコルトンプラザ」、柏市の「柏の葉T-SITE」にも出店しています。 市川駅直結の「シャポー」や千葉駅構内の「千葉ペリエ」、秋葉原駅にほど近い「CHABARA」内にも店舗があり、車だけでなく電車でもお買い物ができます。 関東にありながら、観光スポットやショッピングする場所も多い千葉県。 「房の駅」は遊びに来た方がおみやげを買うだけでなく、千葉県に住む方が帰省みやげを買うのにもおすすめです。 リニューアルしたペリエ千葉は便利なお買い物スポット 2018年6月にリニューアルオープンしたペリエ千葉は、中央改札口に直結した1〜7Fまである商業施設。 さらに千葉駅の改札内にあるエキナカ3、4F、そしてバスロータリー側に広がるストリート1、2もある駅チカでお買い物ができます。 東京で話題のスイーツや老舗の和菓子などもいいけれど、案外近くにおいしいものはあります。 千葉県以外では手に入りにくいおみやげも多いので、選ぶのも贈るのも楽しめます。 「房の駅」店舗 駅構内で千葉のおみやげが買える「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」 観光客だけでなく、東京都心へ通勤や通学する方も多く利用する千葉駅。 最近はエキナカでお買い物できる場所が増えましたが、千葉駅のエキナカもリニューアルで大きく変わりました! 店舗が入るエキナカ3Fの入口の柱には、千葉県のおいしいものがおしゃれに描かれています。 「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」があるのは、エキナカ3Fの7・8番線9・10番線側。 和の雰囲気がただよう、大きな看板が目を引きます。 「房の駅 ペリエ千葉エキナカ店」イチオシはやっぱりピーナッツ 店頭の一番目立つところに並んでいるのは、やっぱりピーナッツ。…
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先日、用事があって人形町へ行ってきました。限られた時間でも旅する気分を満喫したい私は、しっかりと定番スポットをおさえて観光気分を味わって、しっかりと重盛の「人形焼き」もお土産に買って帰りましたよ。 人形町という名の由来は、人形遣いが多く住んでいたためだと言われています 人形町という名の由来は、江戸時代にさかのぼります。京都から江戸に下ってきた歌舞音曲の名人猿若勘三郎が江戸歌舞伎を開いたのが人形町でした。 歌舞伎だけでなく人形浄瑠璃をはじめ、説経芝居から見世物小屋などの手ごろな料金で楽しめる小屋が人形町にはたくさん建ち並んでいました。大名から庶民まで実に多くの人々が、当時の代表的な娯楽だった芝居見物を楽しみ町も栄えていったのです。 また、人形町には人形を作る人、人形を修理する人、人形を売る人や、人形を操る人形師など人形に関係する人が大勢暮らしていました。現在の「人形町」と言う呼び名は、関東大震災以降の区画整理によるものですが、それ以前から「人形丁」と呼ばれていたと「元禄江戸図」に記載されています。 人形町は、今も風情がありちょうど桜の季節だったこともあって観光客の姿も目立っていました。人形丁は温かみと趣きがあり、観光客が多すぎないのも魅力です。 人形町で必ず買って帰りたいおみやげ重盛の「人形焼き」 人形町は、東京メトロ日比谷線と都営浅草線が通っています。東京メトロ半蔵門線の水天宮前駅からも近いです。 私が毎回お土産に買って帰る重盛(しげもり)は水天宮の目の前にお店があります。水天宮は国内でも特に有名な安産の神様なだけあって、お客さんもお腹の大きい女性や赤ちゃんを連れたお母さん方が多いです。 私が重盛の「人形焼き」を初めて買ったのも、安産祈願がきっかけでした。水天宮のすぐ向かい側にあるので、帰りにちょっと買っていこうかしらとなりやすい上、店内に入らなくてもオープンになっているので気軽に買いやすいです。 多少混雑していても、店員さんの数も多くすぐに声がけしてくれるのが下町らしくて好きです。 七福神のお顔をした「人形焼き」以外にも、あんの入っていない「カステラ焼き」、つぶあんが入ってちょっぴり大きめの「つぼ焼き」、しろあんの入った登り鮎も販売されています。 ショーケースにずらりと並んだ人形焼きを見ていると、どれを買おうか目移りしてしまいます。「今食べます」とひと言添えれば、すぐに食べられるよう紙に入れた人形焼きを渡してもらえます。 重盛の「人形焼き」は焼き立てとお土産、味の違いを楽しめます お土産用に買って帰るだけのつもりが、どんどん売れていく人形焼きと奥で作業している職人さんの姿を見ていたら、つい「今食べます」と言ってしまっていました。 焼き立ての人形焼きは、まず七福神のお顔が美しい!お土産だとまっすぐ持って帰っても、どうしても多少は崩れてしまうものなのですが、焼き立てはやっぱり違います。 人形焼きの中には、予想以上にぎっしりとこしあんが入っています。甘さは強め、しっかりと甘さがあります。最近は甘さ控えめがもてはやされますが、重さはあっても重すぎず、しつこさは全く感じません。 「人形焼き」は小豆あんに砂糖、水あめ、食塩が入っていて、生地には砂糖だけでなく蜂蜜やみりん、練乳が加えられています。食べた後に甘さだけではない複雑な味を感じるのはこのためです。 焼き立ての方が持ち帰って家で食べるよりもあっさりと感じられます。そして生地の食感は焼き立ての方がふわっとしています。どっちがおいしいかって? 答えは簡単、どっちもおいしいです。 賞味期限は5日ですが、とてもその日まで持たずあっという間になくなってしまいました。ちょっと多いかなと思った15個入りでしたが、「もうないの?」と聞かれるほどすぐに食べ終わってしまいました。 今度は「ゼイタク煎餅」も買ってみようかな。 重盛栄信堂 食べ歩きも楽しめる人形町、重盛の「人形焼き」をおみやげに was last modified: September 14th, 2020 by…
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そう遠くはないのになかなか行く機会のない場所、みなさんにもそういう場所はありませんか? 私にとってまさに日光がそうでした。日光と言えば日本だけでなく世界中でも有名な観光地、一度は行ってみたいと思いながらなかなか行く機会に恵まれませんでした。 初めて行った日光、まずは日光駅で一番有名なさかえやの「揚げゆばまんじゅう」を食べてからスタートです! さかえやの「揚げゆばまんじゅう」にも使われている日光名物「日光ゆば」 日光の名物の一つに「日光ゆば」があります。 海が遠い日光では魚などは入手しづらく、運搬や保存に適した大豆を使ったゆばは昔から貴重なたんぱく源として重宝されていました。 山岳信仰が盛んなこともあり、修行の場での栄養源としても用いられてきました。 ゆばは豆乳を煮た時にできる薄い膜を引き上げたものです。 京都もゆばが有名ですが、今日とのゆばは薄い膜をサッと引き上げた一枚仕上げです。 日光ゆばは折りたたまれた状態の二枚仕上げで、間に豆乳が残されているのが特徴です。厚みがあり、独特の歯ごたえも楽しめます。 日光の旅館やホテルの食事はもちろん、日光ゆばが食べられる専門店も多いです。 普段食べる機会の少ないゆばだからこそ、観光地で食べるゆばづくしは格別だったりします。 料亭からカフェまで、予算や気分に合わせてお店も選べるほど充実していますよ。 もちろん観光客にも人気の高い日光ゆばは、お土産屋さんや日光ゆば専門店でも購入することができます。 創業以来60年以上!日光の玄関口東武日光駅前にある「さかえや」 テレビで見たのがきっかけで知った「さかえや」。揚げまんじゅう自体は珍しいものではありませんが、ゆばを使っていることに加えてその絶妙な塩加減が絶賛されていました。 「日光に行ったら絶対食べよう。そうだ、日光に行こう!」と話がとんとん拍子に進みました。ずっと行けなかった場所でも、案外なんてことのないきっかけで行けてしまう。 きっかけというのは不思議なものです。 東武日光駅の目の前にある「さかえや」は、昭和33(1958)年創業の老舗です。 JR日光駅からも徒歩5分ほどなので、日光に行ったらぜひ立ち寄ってほしいお店です。 創業以来60年以上の「さかえや」ですが、「揚げゆばまんじゅう」が販売開始されたのは平成12(2000)年のこと。 「さかえや」のホームページにも「秋の紅葉繁忙期、土曜日・日曜日・祝日は購入までにお時間をいただくこともございます。」とか書かれており、その人気の高さを知ることができます。 お土産用の5個入りパックのものなどもありますが、その場で食べると言えば1個ずつ紙に包んで渡してくれます。 甘さと塩気、もっちりサクサクの絶妙バランス「揚げゆばまんじゅう」 日光ゆばと豆乳が生地にたっぷり練り込まれたゆばまんじゅう。店頭で今食べると言えば揚げたてを渡してもらえます。 私が行った日は数人並んだ状態でしたが、作り置きではなくアツアツの揚げまんじゅうを渡してもらえました。 4つ買ったのでビニール袋に入れてもらったのですが、5分ほどたってから食べてもはふはふと食べなくてはならないほど。最高です。 「揚げゆばまんじゅう」は手のひらにすっぽりと乗るくらいの大きさで、外側はカリッと中はふわっとした食感です。外側の歯ざわりのよさに驚くと同時に、ここちよい塩気をしっかりと感じます。 意外にもしっかりとした塩気にも驚いていると、やさしいこしあんの甘さと生地のやわらかさを感じます。一口食べたときの完璧なバランスは。感動もののおいしさです。 日光ゆばと豆乳がたっぷりと聞いてドキドキしていたのですが、豆乳のえぐみなどは一切感じず上品な風味のみを感じることができます。…
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とろけるような食感の求肥を大納言小豆のあんでくるんだ「あも」を始めとした、人気商品がたくさんある「叶 匠寿庵」。 全国の百貨店に店舗がありますが、その発祥は滋賀県で大津市には農園も持っています。 「寿長生の郷(すないのさと)」と名づけられた農園の広大な敷地には、和菓子の材料となる梅や柚子が植えられ、季節ごとに来園者の五感を楽しませてくれます。 梅の実が熟す梅雨の時期、「寿長生の郷」の梅狩りに行ってきました。 無料シャトルバスも!「寿長生の郷」へのアクセス 「寿長生の郷」は、琵琶湖から流れる瀬田川の丘陵地にあります。 市街地からは遠いため、自家用車での来園者がほとんどです。 名神瀬田西・東インターからはともに約20分で、大阪や名古屋方面からも多くの観光客が訪れます。 最寄駅のJR琵琶湖線石山駅からは、無料シャトルバスが1日4往復運行しています。 タクシーで20分ほどの距離のため、無料なのは大変ありがたいです。 「寿長生の郷」の梅はどんな梅? 「寿長生の郷」には城州白梅(じょうしゅうはくばい)という品種が約1,000本も植えられています。 他の品種よりも熟す時期が遅く、例年6月下旬から収穫が始まります。 実が大きくなるにつれて白っぽくなるのがその名の由来。 大粒で果肉が厚く、桃のような甘い香りの高級品種です。 しかし他の品種と比べると収穫量が少なく、京都府城陽市の青谷地域以外ではほぼ栽培されていないそうです。 叶 匠壽庵の創業者は梅の菓子に合う素材を求めて全国を歩き、この品種にたどり着いたのだとか。 6〜7月初旬に楽しめる「寿長生の郷」の梅狩り 梅狩りの参加費はひとり500円。 ですが、梅狩りをするとお菓子の購入や食事に使える500円券がもらえます。 また「寿長生の郷」で食事などをすると、そちらで梅狩りの無料券がもらえます。 梅狩りは実質無料ですが、収穫した梅を持ち帰るには別途料金が必要です。 受付時に持って帰りたい量を伝え、1kgあたり1,080円支払い、渡されたビニール袋に収穫した梅を入れていきましょう。 粒が大きく、黄色みがかった実を選んで収穫します。 日が良く当たった梅は鮮やかな赤みが差し、いい香り。 梅が傷つかないようにそーっと袋に入れ、袋の端が閉じられるくらいまで集めたら最後に計量してもらいましょう。 1㎏を越えた分は100gあたり108円で持ち帰ることができます。 収穫後には梅ジュースをいただきました。…
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国内だけでなく、海外からの観光客にも人気の沖縄。 黒糖にパイナップル・紫芋など特産品が多く、お土産のバリエーションも豊富なので、何を買って帰ろうか迷ってしまいます。 相手の好みがわからないときやすぐには渡せないときは、「沖縄の塩」をお土産にしてはいかがでしょうか? 塩を使わないという人はそうはいませんし、賞味期限を気にしなくてもよいので、渡す相手を決めずに予備として買っておくのにも向いています。 美しい海に囲まれた沖縄には、以前ご紹介したぬちまーすの他にもたくさんの製塩所があります。 中でも有名で手に入れやすく、インパクトもある「雪塩」をご紹介します。 「雪塩」ってどんな塩? 雪塩は、沖縄本島から南西に300㎞ほど離れた宮古島で作られます。 飛行機で1時間弱かかるため、沖縄旅行のついでに行くにはちょっと遠いのですが、雪塩は沖縄本島でも簡単に手に入れることが可能です。 雪塩の原料は宮古島の地下にある海水です。 宮古島の地下には、海底にあったサンゴ礁が元となった琉球石灰岩と呼ばれる地層があります。 この地層にはたくさんの空洞があるため、海水が地下へとしみ込み、地下海水となります。 琉球石灰岩が天然のろ過装置となって海水中の不純物を取り除いてくれるうえ、台風などの影響を受けないので、1年を通してきれいな地下海水を汲み上げることができるそうです。 汲み上げた地下海水は、濃縮したのち熱した金属板に吹き付けて乾燥させます。 従来の製塩では取り除かれていたマグネシウムなどのミネラル分がそのまま含まれるので、まろやかな味わいに仕上がるのだそう。 また琉球石灰岩に含まれる成分が溶け込むため、カルシウムなども多くなるそうです。 この豊富なミネラルが、雪塩のまろやかなしょっぱさを作り出します。 雪塩のもう1つの特徴が、粉雪のような軽さときめ細かさです。 粒の大きさは一般的な塩の1/4程度で、お菓子作りなどに使う「粉砂糖」のようにふんわりとしています。 普通の塩の大さじ1杯が約15gのところ雪塩は5gほどしかありません。 しかも食塩相当量は100g中72.6gなので、いつもの塩と同じ感覚で使えば自然と減塩につながります。 粒子が細かいことにより、食材となじみやすいのもポイントで、肉や魚の下ごしらえの時間が短縮できます。 雪塩を買うなら「塩屋(まーすや)」がおすすめ! 沖縄・那覇のメインストリート「国際通り」に「塩屋」はあります。 沖縄はもちろん、日本中いや世界中の塩がずらりと並ぶ様子は圧巻です。 産地ごとの塩だけでなく、「おにぎり用」「ゆで卵用」「刺身用」など用途に合わせてブレンドされた塩や、「ステーキ用」「サラダ用」などハーブやスパイスを加えた専用の塩などのオリジナルの塩もたくさんあります。 「塩屋」は雪塩の製造を行っている「株式会社パラダイスプラン」が経営しているため、雪塩も種類豊富に取り扱っています。 沖縄限定パッケージの商品はお土産にもぴったりです。 通常の雪塩の他、顆粒タイプもあります。 顆粒タイプは大さじ1が約15gと通常の塩と同じです。…
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伊勢神宮参りのお土産といえばやはり赤福が有名です。でも実は伊勢には美味しいお餅のお土産も揃っています。それぞれ特徴の異なる5種類の餅菓子を創業が古い順にご紹介します!お餅を通して伊勢の歴史を感じてみませんか? 【太閤出世餅】創業は室町時代!太閤秀吉ゆかりの餅菓子 「太閤出世餅」を製造する「太閤餅」は、永禄8年(1565年)伊勢神宮のお膝元で参拝客のお休み所として店を構えたそうです。 店名の由来となる太閤秀吉は、天下統一を果たすまでに幾度も伊勢神宮を参拝し、さらには一時途絶えた式年遷宮の復興にも尽力しています。江戸時代後期に書かれた「神都長嶺記」には秀吉が焼餅を「美味也」と称賛したと記されているそうです。 「太閤出世餅」は粒あんと餅の量のバランスがよく、あんの豆の香りとほんのり香ばしい餅の味を両方しっかり味わえます。香ばしさがあとを引き、2~3個は軽く食べられます。 個包装になっていて、8個の袋入りや箱入りなら5日程度日持ちするので、職場などへのお土産にも向いています。 内宮宇治橋前の茶屋では、ほうじ茶・抹茶付のお盆セットをいただくことができます冬場はぜんざい、夏場は氷入り抹茶のセットといった季節メニューもあるので、参拝のあと一服しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 「太閤出世餅」 【二軒茶屋餅】毎月25日はくろあんの日「二軒茶屋餅角屋本店」 二軒茶屋餅は、天正3年(1575年)の創業と伝えられているそうです。当時伊勢神宮への参拝は陸路と海路があり、海路から勢田川を上った舟付場には参拝客をもてなす2軒の茶屋があったそうです。そのため辺りは二軒茶屋と呼ばれるようになり、それが餅の名にもなったと言い伝えられているそうです。 そのうちの1軒の「角屋」は、現在「伊勢角屋麦酒」として地ビールの醸造販売も行っています。お餅とビール、不思議な組み合わせに感じますが、どちらも参拝客をもてなすという思いは同じなのかもしれません。 二軒茶屋餅角屋本店 伊勢角屋麦酒 詰合セット 価格:5,896円 (2019/11/19 10:17時点) おはらい町周辺では、おかげ横丁にある「名産 味の館」などいくつかのお店で「二軒茶屋餅」を買うことができます。普段はこしあんですが私が伺った25日は月に1度のくろあんの日。戦前までは黒砂糖であんを作っており、それが復活するのが毎月25日なのだそうです。 「名産 味の館」 柔らかなお餅に香り高いきな粉をまとった「二軒茶屋餅」。25日限定のくろあんは、黒糖の風味がほんのりではなくかなりしっかり感じられます。コクがありコーヒーにもよく合いました。 賞味期限は翌日まで。食べきれない場合は冷凍保存可能です。自然解凍そのままだと少し硬かったため電子レンジ10秒だけ温めたところちょうどよい柔らかさになりました。油で揚げても美味しいそうです。 【へんば餅】馬で伊勢神宮を目指した旅人の憩いの茶屋「へんばや商店」のお餅 伊勢神宮の近くを流れる宮川は、江戸時代までは、橋が架かることなく渡し船などで往来していたそうです。 そんな宮川を渡る前に、馬などでやって来た参拝客が立ち寄る茶屋がありました。参拝客がここから馬を返して参拝したことから、いつしかへんば(返馬)餅と呼ばれるようになったそうです。 ほんのり香ばしいお餅は、米粉を使っているからかしっかりとした弾力があり食べ応えがあります。口溶けのよいしっかり甘めのこしあんとの相性がよく、食べれば旅の疲れが吹き飛ぶようです。 賞味期限はこちらも翌日まで。固くなってしまったらフライパンなどで軽く焼くと柔らかさと香ばしさが戻るそうなので、多めに買って冷凍しておくのもいいですね。 「へんばや商店」 【岩戸餅】明治から続くお土産屋さん「岩戸屋」の銘菓 明治43年(1910年)創業の岩戸屋は、お多福が目印のお土産屋さんです。 「岩戸餅」の他にも「生姜糖」や「お多福饅」などオリジナルの商品がたくさんあるので、伊勢土産を探すにはもってこいです。…